寝る時、いつも隣には凌兄がいる。
なのに…今日はいない。
いつもある温もりがないだけで、こんなに寂しいなんて…。
………知らなかった。
今夜はあんまり、寝つけそうにない。
「ねぇ…あんた、いつ帰るつもりなの?」
友里亜が、そう聞くのも無理はない。
かれこれ3日はお邪魔していのだから。
「まあ、ウチはいいわよ?お母さんもお父さんも、あんたのこと好きだし……でも、向こうは寂しがってるんじゃない?」
たった3日でそんなわけ……。
クッションに顔をぎゅっと埋める。
「……なんで帰んないんだか知らないけど…あんたも、恋しいんじゃないの?」
素直になんて頷けない。
「…そんなことないもんっ」

