『……凌兄…』
『…ま、我慢出来るかわかんないけどな』
にやりと、意地悪く笑う。
今めっちゃ感動したのに!!
『……けど、そんときは覚悟しとけよ?』
にっこり、だけど得意の魔王のごとく微笑んだ凌兄に、あたしの心臓はまた煩くなったのだけど…。
まあ、とりあえずそんなわけだ。
友里亜に説明し終わると、友里亜はぽつり。
「凌さんも気の毒ね……」
な、なんで…!
「…こんな無防備な生き物が横に寝てたら、襲いたくもなるでしょうに…」
む、無防備!?
自分の姿を眺める。上半身、下着姿だ。
っていったって、だって友里亜の前だしいいじゃないか。
部屋着に着替える為に脱いだのだ。

