でも
…そんなこともない。
ずっと甘やかされて来たことは、昔よりは自覚しているつもりだ。
だけど…だから、
甘やかされてばかりじゃいけないと思う。
「覚えてる?あたしたちが小学生の時、2人でいつもよりちょっと遠くに遊びに行っちゃった時、警察沙汰になったわよね(笑)」
友里亜は溜め息を交えながら笑う。
……あの時は酷かった。
少し迷子になって帰りが遅くなったら、ウチん家の前にたくさん警察がいて、御近所さんは野次馬さん状態。
お父さんはいい歳して大泣きしてて…勇紀もあいつは馬鹿だから変な奴についていったんだ!とか言って泣きじゃくってるし、凌兄にはおもいっきり怒鳴られるし、冬兎と雛にはこれでもかって程抱き着かれて窒息寸前になるし…。
あの日、冷静だったのはお母さんだけだ。

