「あ、うん。冬兎のおかげで大丈夫だったよ」
そう言って冬兎を見ると、
洗面器はもちろん新聞紙ももう、綺麗に片付いていた。
ほんとにいろいろと申し訳ない…。
「冬兎、ありがとう」
「大丈夫だよ」
それより、もう大丈夫?と更にあたしを心配してくれる冬兎。
我ながら、良くできた弟だと思う。
「…うん。」
「最近…栞、ちょっと様子が可笑しかったから…何か悩み事でもあるの?」
…やっぱり、みんなに気づかれちゃっているみたいだ。
「え、とね…ううん、もう平気だから。ありがとう、冬兎」
微笑みを向けると、冬兎は安心したように笑った。
今のあたしには、ひとりになって、ちゃんと考えることが必要なんだと思う。
ゆっくり、考えよう。
これからのこと。

