「幼稚園の先生がさ、めちゃくちゃ慌ててさー。栞ちゃん、あのね?兄弟は結婚出来ないのよ?って言っても、やだ!ぜったいする!ってお前、ガンコで譲らねぇの…」
な、なんてこと…だ。
めちゃめちゃ恥ずかしすぎる…!!
どうしてあたしは、今までそんなことをすっかり忘れて、生きてこられたんだろう…。
いや、忘れててよかった。
ついでにそんなこと、今更知りたくなかった。
「……あん時から、わかってた……」
ぽつり、呟いた勇紀の声は、悶絶していたせいで、聞き取れなかった。
だから、「え?」って聞き返したんだけど、「なんでもねぇよ」って笑って言われた。
その時、少しだけ…勇紀が悲しそうだった気がしたけど。気のせいにしといた。

