「…だから、今俺あったまわりーけど頑張ってる…。」
「……知ってるよ。勇紀が馬鹿なことぐらい…」
「なんだと!?」
…それでも、頑張ってること。
知ってるよ。
「…勇紀なら、きっとなれるよ」
そういったら、勇紀は照れながら、「おぅ。」とはにかんだ。
そんなに、眩しい笑顔しやがって…。
やっぱり、うらやましい。
「…お前の夢は?」
また聞かれて、あたしは首を横に振った。
「ないよ、なにも」
やりたいことも。
なりたいものも。
なにもない。
ああ、だからかもしれない。
“夢”に向かおうとする彼らが眩しくて、羨ましくて仕方なかったんだ。

