「…お前、最近まともに寝てねぇだろ?寝不足なんじゃねぇの?」
そう言って、頭を撫でてくれて。
それからまだ食べ途中なのに、部屋まで連れていってくれた。
「とりあえず寝てろ」
ダブルベットの中に入ったあたしの、凌兄は優しく呟く。
あたしは首だけで頷いた。
「今はどんな気分?」
「胃の辺りが…なんか変」
「どんな風に?」
「なんか、違和感がある…」
困ったよう笑う凌兄を見て、心配をかけて悪いな、と思った。
早く、治るなら治したい。
どうすれば…。
「…なんも考えんな」
不安な気持ちが、顔に出てしまっていたのだろうか。
頭を撫でて、寝かせると、布団をかけてくれた。
「あとでまた来るな?」
バタン、とドアが閉まった。
みんなに心配をかける自分が情けない…。

