「…栞、本当に大丈夫?なんか悩んでるなら、すぐに言ってね?」
「うん…大丈夫だよ。ありがとう」
冬兎は優しくそう言ってくれた。
「そういえば最近しおちゃん、あんまり食べてないよね?顔色も悪いし…、それじゃあ体壊しちゃうよ?」
大きな瞳があたしを心配そうに見つめる。
顔色悪いよ…。
そうなのかな?
自分じゃよくわからない。
「うん、でも食欲出なくて…」
あたし相当やばいな。
最近、あんまり眠れないし。
「大丈夫か?熱でもあるんじゃねぇか?」
横に座っている凌兄の手が伸びてきて、あたしのおでこに置かれる。
「熱は…ねぇな」
安心したような顔をする凌兄に、どういうわけか胸の奥が苦しくなる。
あたしは、一体どうしちゃったんだろうか?

