「そうか?」 かばんを返すと、一人部屋の中へ入っていく。 「凌兄、先にリビング行ってるね!」 声をかけて、あたしはすぐさま移動した。 いつ渡せばいいのか…。 今更になって悩む。 やっぱり、夕飯の後だよね? そう決めて、あたしはリビングへ。 いつものように夕飯が並べてあって、席についた。 「お、栞!意外と美味かったぞ!」 と、勇紀。 へ? 「うん。すごく美味しかったよ」 と、冬兎。 なんのこと? ちんぷんかんぷんでいると…。