「結構いいな」 と、凌兄は笑顔であたしの頭を撫でる。 またまた心拍数上昇。 ほんとに死ぬっっ!! 「りょ、凌兄かばん持つよ!!」 そういって凌兄からかばんをひったくって、早足で先を歩く。 「あ、おいっ」 凌兄はあたしの後を追い掛ける。 あーもーやばい! どうしようどうしよう! あたしが頭をごちゃごちゃにしていると、後ろから抱きしめられる。 「どーした?」 心配そうにあたしの顔を覗き込む、凌兄。 「だ、大丈夫っ!!」