★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜






そしたら栞はまた、


「かわいーっ!!」

って、抱き着いてきて…



「わらったほうがもっとかわいいねっ!!」



僕に、そう言った。






可愛い。

孤児院でもよく言われた。


実はあんまり好きな言葉じゃなかったんだ…。



でも、この日から君だけに言われるのは、嫌じゃなくなった。






ニコッて。

僕に無邪気に笑いかけてくれた君。



――君の方が、何倍も可愛いよ…――





栞、栞はこのこと…覚えてるのかな?




でもね。



愛情を知らない僕にとって、君はとても眩しくて…。


まさに“光り”だった。




凌兄も勇紀も雛も。


同じところで生きていた者同士、なんとなくわかる。

きっと僕と同じことを感じていたはずだ。



この時に、君を好きになり。


君がいたから僕らは、今のような家族になれた。