★My Homeの秘密★♪〜brother&sister〜





ま、まさかの展開!!



凌兄がタイミング悪く、一階へと階段から降りてくるところだった。


な、なんてタイミングが悪いのっ!


もっと勉強しててくれて良かったのにっ!と心底思った。




「りょうちゃんっ」


階段を降り切った凌兄に、雛が駆け寄る。


「あ?」と素っ気なく、なんだよと反応する凌兄。



ああーっ!!駄目駄目!!

あたしは、動きが遅れたことにとても後悔した。



「雛ちょっとま…っ!」


「りょうちゃんこれ。玄関で女の子に頼まれたの」


と、ハートの模様の包み紙のそれを凌兄に差し出した雛。



お、終わった……。


もう凌兄は完全にそれを見てしまった…。



雛…守れなくてごめんね。
役立たずな姉でごめんね。

と内心謝りながら、目をぎゅっとつぶった。