「…ん〜?ちょっとね。でも大丈夫っ」 しかし、苛々したってしかたない。 きっと、今の凌兄には関わんない方がいいのかもしれない。 いつもと少し違うし…。 うん、気にする必要なし! それに雛にたいしたことでもないのに、心配などかけたくはない。 まだ少し心配そうな雛に笑顔を向けた。 …すると、雛の手に、見覚えのあるようなハートの包み紙につつまれたものが…。 嫌な予感がする…。 「ひ、雛…そ、それなに?」 あたしは出来るだけ冷静に、恐る恐る雛の手元のそれを指差しながら尋ねた…。