返事を聞いたとたん私の前まで急いでやって来た

「聞いてくれよ!」


『あいつ』こと『翔平』が私の肩を掴んだ!



ってか、話し聞く前につっこみたいとこがいっぱいあるんだけど…


そう思い、掴まれていた腕をはがし、片手で翔平のほっぺたをつまんだ。


「だから『何?』って聞いたじゃん。
てか翔平、チャイムなった瞬間来たけど授業ちゃんとうけたの?
ここ2年の教室だよ?」



翔平と私は1つ違いの幼なじみで、もちろん私か年上で高校2年生、翔平が高校1年生。


1年教室は別館にあるためはなれている。


まぁ別館と言っても2年の教室のある本館と別館を繋ぐ廊下がちょうど私達の教室のある3階に掛かっているため特別離れてはいないのだが、廊下を渡ってくるだけで走っても30秒位掛かる、だからチャイムと同時にこちらに来られるわけがないからだ。