―そこまでしか記憶はない。




ただ記章とイジメっ仔がウザかっただけ。

でもイジメられる自分が一番嫌いだった。


アタシはその日から恋愛の怖さを知った。





恋愛に関する事では、「いいなぁ」とか「ロマンチック」だと思っていたものが今では「怖い」とでしか言い表せない。


昔アタシは本当にイジメられてたんだよ。




それでアタシは二回も転校した。

幼稚園の時もイジメられてた。





太っていたし、気弱で静かな性格な自分に問題があったのかもしれない。






…でもそれをイジメる側も許せない







おかげで今アタシは強い人間になった。



アタシはその日からイジメられている人を助けるようになった。


かわりにアタシがイジメられてもいい。






自分は傷ついてもいい。


でも他の人には一回しかない、限りのある人生を傷ついて無駄にしてほしくない。


…そんな願いがあったから。