「ふぅん。任務完了って訳か。」


黒い髪を靡かせ、その漆黒の瞳で
ジキルを見据えるレイは…
ロイアスのボス。


つまり…組織のトップだ。


「あぁ。」

冷めた声で返事をするジキル。


「でも、感心しないな。
怪我人を出すなんて。」

レイはそう言い放ち、
机の上のウォッカを口に含んだ。


「こんな事でへばる奴らではない。」

「ま、それは分かってるんだけど。」

ジキルの言葉に微笑んでそう返すと
レイは前髪を掻き上げる…。


「じゃぁ、次の任務に
取り掛かってもらおうか。」

にっこりと微笑んだレイに
眉間を寄せるジキル。


「休養期間も無しか。」

「口答えは許さないよ。
上級ロイドでしょ?」

そうにっこりと唇を緩ませたレイ。


ジキルは堂々と、舌打ちをかました。