その2人を見つめるライター達は
呆然と目を見開いていた。
どうやら、彼らも
事態を把握していないらしい。
ジキルはそっと身を屈めて、
ルアンの顎を持ち上げた。
上がる顔と共に…
落ちた雫…。
大きな瞳からはほろほろと
涙が絶えず流れていた。
「…まるでガキだな。」
ジキルはそう鼻で笑うと
その涙を拭う…。
「不安だったか?」
そう頭を撫ぜると
さらに涙が絶えず流れた…。
そっと背中に手を回し…
落ち着かせるように頭を撫ぜる…。
やはり、ライター達は口を開け、
その様子を見るだけ。
と…、とうとうライターの口から
煙草が転がり落ちたのは
言うまでもない事だった。


