その瞳に…魅せられて。






「父がラスフォアに入っていた所為で、
母は、ロイドに殺された。
感覚、思考の可笑しくなった兄は、
人を殺すのが楽しみになり、
ラスフォアに入った。
…私は、自分の夢を捨て、
兄を救う為にラスフォアへ入ったのです。」

前髪を掻き上げる男。


「そのような事。何故、俺に話す。」

ジキルはやっと口を開いた。


「簡単な事です。貴方を地獄の奥底に
追いやった人物が。私の兄だから。」

にっこりと頬を緩ませる男。


「―セイル・ボート―。
聞き覚えが御ありでは?」

「くっ!おめぇ!!」

腰の拳銃を抜き、
男の眉間に当てるラックス。


その手首を掴み、
引き鉄を引く事を阻止したのはジキル。


そんな様子に驚きもせず、
男は口を開いた。


「申し遅れました。
私はボスの右腕を勤めています。

―ライル・ボート―です。」