「…おめぇがその気なら、
やってやろうじゃねぇの。お?」

ライターもまた立ち上がり、
ラックスに眼を飛ばす…。



今にも引き鉄を引きそうな二人。



そんな二人を止めたのは…


「……黙れ。」

…の一言だった。



「あぁ?やる気か?ジキル。」

そう呼ばれた青年は
閉じていた瞼を開き、
グレーの瞳を露にする…。


「…お前、中級ロイドの分際で、
俺に勝てると思っているのか?」

ジキルは形の整った唇を緩ませ…
組んでいた腕を解いた。


金色のオールバックにしている髪は
人束、眉間にたれ落ちていた。

その整い過ぎた顔で2人を見据える…。