「…ライル。どう言うつもりだ。」
顔を顰めたままセイルはそう続けた。
「貴方のご命令とあらば…
何でもいたします兄上…。
ですが…兄上が人を殺める姿は
見たくありません。」
深く頭を下げ…言うライル。
二人を取り巻く空気は…
酷く暗いものだった。
「ですから…兄上が
そのお手を血で染めるのなら。
変わりに…私が致します。」
ライルはそう立ち上がり、
ジキルに拳銃を向けた。
震える手で握られた拳銃は…
弾丸が6発。
ジキルはそれに気づいているのか、
いないのか……。
ただルアンを
強く抱きしめるばかりだった。


