「行って来い。」

不器用にジキルは口を緩めた。


「ジキル、ありがとな。
俺、生きて…ゼルのとこに戻る。
“俺”が…幸せにする。」

ライターはそういうと、
手術室へ入っていった。


生き生きとした姿…
それは…いつものライターの姿。


ジキルは隣に居るルアンに微笑みかけ…
手術開始のランプを目に焼き付けた。


そして…次の瞬間…。


4人は凍りついたのだ…。


本部に響き渡る…警報音に…。