「ふっざけてんじゃぁねぇーぞ!
嘗めてんのか?あ゛?」

眉間に皺を寄せて、ラックスは叫んでいた。


ジーパンに…灰色のパーカー。
真っ赤に染まった、つんつん髪を靡かせ…
青い瞳を鋭く変えるラックス…。


その腰には拳銃が二挺ぶら下っている。


「るせーぞ、ラックス。
狭ぇー車内で声出すんじゃねぇ!」

機嫌を損ねたライターは、
肩を叩いていたバズーカ砲をラックスに向けた。


黒のタンクトップに…
だぼだぼの迷彩ズボン。
真っ黒な髪は、頭に巻きつけられた
白いタオルで毛先しか見えない…。


「あ?やる気か?」

席から立ち上がり、目の前に座る
ライターにラックスは拳銃を向けた。