その夜、私は
仕方く涼宮響に電話をする為、携帯を開いた。


「何で私が……」

と、愚痴を言いながら
電話帳を見た時、
私は固まった……



何故なら、電話帳に
登録されていた恐らく涼宮だろうと思われる奴の
登録名が……

《私の大事な超カッコイいご主人様!!私を縛ってくださぃ!!》

と、書かれていたから。
ご主人様!?
縛る!?


「ギャアアアアアアア」


「うるせー!!」


私が叫び声を上げると
同時に、お兄ちゃんに
頭をガツンっと殴られた。

いくらダサいからって、妹をもっと可愛がれクソ兄貴!!


すぐさま登録名は
《涼宮響》
に直しておいた。

凛香にでも見られたら、大変な事になるしね。