「ゆーづーきちゃん!!」






雪月 ユヅキ と名付けられ、ここ美楼閣で生活するようになり、2ヶ月。







「お閖ちゃん。」







「氷雨姐さんが呼んでるよ。」






そう言って、愛らしく微笑むのは、雪月の一つ上の歳九つの少女。







名はお閖 オユリ。







「うそ!?わっちを??」






「クスッ。嘘だよ~。氷雨姐さんって聞いただけで、顔色変わったね。」








「もぉ~・・・」






笑いながら先を走る、お閖を追いかける。









氷雨 ヒサメ。







美楼閣。売上第三位。






お閖の姐女郎。