「まぁ、名は・・・凪雛、お前が決めな。まぁ、今日からお前の禿になる。」







「こいつは・・・吉原の伝説になるかもしれない。」









女将は低く呟いた。









当時、美楼閣の一級花魁。







凪雛 ナギヒナ。







後の吉原の伝説花魁。







雪洞 ボンボリ。








互いに見つめ合う。








これが、初めての出会いだった。