「ふっ・・・」







一人になり、雪月は嗚咽を漏らした。








「ね、えっさん・・・ふっ・・・・・・」









「風鈴姐さぁーん・・・」








雪月は、割れた風鈴を抱きしめて泣き続けた。








ずっとずっと・・・







その声が、空に逝った風鈴に届くかのように。