「凪雛・・・」






呉葉が、そっと呼んだ。






「悪いなぁ。たった二カ月しか修行してない、雪月を引っ込み候補として・・・」








凪雛がポツリと言った。







「凪雛、何を考えている??」







氷雨が、柱にもたれかかって言った。






凪雛は苦笑した。








「分かっているんだろう。呉葉も氷雨も・・・」








「雪月は、受け入れなきゃなんないんだ。」








それから、座敷へと戻った。