「どうしたら出てく?」


「ん~、ピッタリの身体を見つけてくれた時。
かねぇ。」



ラスは後でアルに相談しようと決めた。



勿論、ルナに戻っていようが戻ってなかろうが関係なく、ルナのいない所で。



どういう時にルナと入れ替わるのか訊こうとしたとき、ブルブルとルナの身体が震えた。



「ああ、時間切れだ。」



そうしわがれた声が言った直後、俯いていたルナが顔を上げた。



「ルナ?」


「はい?」



パチパチと目を瞬かせ、辺りを見回しながらルナは返事をした。



「どうしたの?」


「いえ、お兄ちゃんとシャナイア様がいないなと。」



よかった、ルナに戻っている。



ラスは肩の力を抜いた。



その時、ガラッと戸が開いてシャナとアルが入ってきた。



どうやら仲直りしたようだ。