月の雫〜The Moon Drop〜

「やり過ぎたかしら?」


「いえ、気にしないで。」



心配そうなシャナに、ルナが声をかける。



「でも、アル必死の形相で姉さん運んで来たよ。」



ラスの言葉にピタリと動きを止める。



「行ってらっしゃい。
アルも姉さんが追い掛けてくるのを待ってると思うよ?」



シャナはラスに後押しされ、立ち上がった。



「行って来るわ。」



シャナは不安そうだが、一応決意はしたらしいので、ラスはルナに向き直った。



パタンと戸が閉まる音がしてから、ラスは口を開いた。



「あんた誰?」