「この恩知らず!!!
ドジ!!!
馬鹿!!!
ろくでなし!!!!!」
怒鳴られて正座をしているのはアルだ。
アルから一番遠い部屋の隅に寝かされているのはシャナだ。
心配そうに隣についているのはラス。
時々、額に置いてあるお絞りを取り替えている。
アルに怒鳴っているのは残ったルナだ。
「見つけてくれた恩人を殴り飛ばすなんて、どうかしてる!!!」
「だから、シャナだとは思わなかったんだって!」
「問答無用!!!」
アルは口答えした途端、家の外に追い出されてしまった。
ピシャッと戸を閉めたルナはラスに向き直り、頭を床に擦り付けんばかりに謝った。