月の雫〜The Moon Drop〜




ーーーーー……。



「姉さん、もういいよ。」



ラスがシャナの部屋に入ってきて呼びかけた。



「ふぅ、上手くいったのね。」


「うん。
みんな、空っぽの棺桶を見て泣いてたよ。」



秘密を知っているラスは必死で哀しい顔を作ったという。



「しばらく僕の部屋に泊まって、みんなが落ち着いた頃にアルのところに行けばいい。」


「ありがとう。」



シャナはニッコリラスに笑いかけた。



「全然。

出て行ってからも、僕には連絡頂戴ね。」


「もちろん。
…ねえ、ラス。」



声の様子が変わったシャナを、ラスが心配そうに振り返った。



「どうしたの?」


「一緒に出て行かない?」


「えっ!?」