「で、なにするの?」


「考えてない。

ラス、最近はどんな感じ?」



ラスは首を傾げ、考えるような仕草をした後口を開いた。



「最近は公爵が全然来てないな。
多分、アルのことがこたえたんだね。」


「そう、よかった。
…ベラはどう?」



ラスはあからさまに嫌そうな顔をして、言った。



「どうやらベラは公爵が好きだったみたいだね。
肩を持ったのは、気に入られたかったらしい。」



どうせそんなことだろうと思っていたシャナは別に驚かなかった。



むしろ、スッキリしたような感じだ。



「ベラ、公爵に言ってみればよかったのに。
私は公爵が好きだったワケでもないし、すぐに譲ったのに。」



「無理だね。
ベラじゃ姉さんに太刀打ち出来っこない。
格が違うんだよ、二人は。」