月の雫〜The Moon Drop〜

そんなことを考えて過ごした。



馬鹿らしい事を馬鹿らしいと感じなくなったのに気付かないほど、怖い事はない。



何も考える力がなくなっていくのだ。



シャナはボーっと毎日を送った。





「シャナイア様。」



侍女が小さくシャナを揺さぶった。



「ラソール様との面会が許されました。」



指された方向を機械的に振り返る。


そこには久し振りに見るラスが立っていた。



「姉さん…。」



わなわなと唇を震わせ、ラスはシャナに近寄った。