月の雫〜The Moon Drop〜

「ラ、ラス?」


「姉さん、僕は姉さんを応援するよ。」



シャナはこれまでで一番不敵な弟の笑みを見た。



「サンキュー。」



アルはいつもと変わらず、明るい。



ちょっとは赤くなるとか…もしかして他の人にもしてきたからなんとも思わないんじゃ…。



シャナは不安になってアルに耳打ちした。



「アル、こういうの慣れてるの?」


「は!?」



アルは大声を出して顔を離した。



「私以外にも…。」


「シャナ!
お前はなんでそんな事考えるんだ!」



アルは呆れて言った。



…これは言うより表現した方がいいな。



そう考えたアルはシャナの体に腕を回した。



「俺だって緊張したけど、顔に出なかったんだよ。
言っとくけどシャナが初めてだからな。」