月の雫〜The Moon Drop〜

「シャナイア。
どうして公爵と結婚しないんだ。」


「何度も言いましたが、私は好きでもない人と結婚はしたくありません。」


「どうして公爵を好きにならないんだ!」



は!?と隣でアルの声があがった。



シャナは横から静かに、と囁く。



「とにかく、姉さんは公爵と結婚したくないんだろう?」



ラスがシャナの返事を確かめ、スワンと公爵に向き直った。



「じゃあ、結婚は無し。
いいですよね、公爵。」


「いいえ。」



ラスは予想外の展開にビックリしたが、すぐに立て直した。



「なにか?」


「私はシャナイアが好きです。
愛しています。」



この言葉にシャナは鳥肌が立った。


無意識に助けを求めてアルの服を掴んだ。