月の雫〜The Moon Drop〜






「お姉様、バルザック公爵との結婚を断ったんですか?」


「ええ、まあ。」


「どうして?」



シャナは考え込んだが、横からアルがあっさりバラしてしまった。



「アイツが嫌いだからだよな、シャナ?」



すると、ベラはキッとキツイ目でアルを睨んだ。



「あなたには聞いていません!
ここはあなた如きが立ち入れる場所ではありません、すぐに出て行ってください。」


「ベラ!」



きつい声でシャナがベラを制した。



「これ以上アルを侮辱するなら、二度と口を利かないわ!」


「まあまあ。」



かばわれているアルが萎縮してしまった。



「ベラ、いいから黙って。」



シャナの隣に座ったラスがベラをたしなめる。