月の雫〜The Moon Drop〜

シャナが小突くと、ハッとして我慢したが。



「姉さん、どういうこと?」



ラソールはイザベラの一歳下だが、イザベラよりしっかりしている。



「あの、私公爵との結婚を断ったの。」


「ああ、まだ断ってなかったの?」



あっさりと言うラソールにまたアルは吹き出した。



「ラス。
そういう言い方は止めておきなさい。
一応本人いるのよ。」


「知ってるよ。
こういう人にははっきり言わないと伝わらないよ。」



公爵はもう怒る気力もないらしく、ジッとラスを睨んでいる。



まあ、自分より階級の高いラスに失礼なことは言えないが。



「ベラ、お父様達と話す事があるから、ソファーに座らせてあげて?」



シャナが言うと、ベラはシャナを睨み、従った。