月の雫〜The Moon Drop〜

「アル!?」



シャナは呼びながら窓に駆け寄った。



が、どこにもアルの姿はない。



「ここ。」



ふいに、フワッと体が後ろから包まれた。



「助けてやるって言っただろ?」



待っていた声が耳元でささやかれる。



シャナはギュッとアルに抱きついた。



「おかえりなさい!」


「ゴメン、遅くなった。」



いつもと変わらない調子でアルは笑った。



シャナは必死に涙をこらえながら聞いた。



「どうしてこのタイミングできたの?
どうやって公爵を飛ばしたの?」


「質問が多い。」