月の雫〜The Moon Drop〜



数日後、アルは荷物を持ってシャナに挨拶に来た。



「行ってくる。」


「うん。
気をつけてね。
出来れば手紙を頂戴ね?」


「暇があれば。」



上着を羽織り、シャナはアルが朝靄の中に消えていくのを見送った。



アルは少し難しい依頼を受けたと言っていた。


大丈夫かしら…。



シャナは両手を組んで、アルの無事を祈った。











もう季節は移り、辺りには雪が積もり始めた。

アルが言っていた期間より、何ヶ月も過ぎている。