月の雫〜The Moon Drop〜

「じゃあもう帰る。
あ、それと俺、旅に出るよ。」


「えっ!」



シャナは立ち上がってアルに近寄った。



「どれくらい?」


「さあ?
でも、一ヶ月くらいは…。」


「そう。
気をつけて。」



シャナは顔をしっかり上へ向け、言った。


こんな時に泣くのはシャナのプライドが許さなかった。



「行く時はまた会いに来てくれる?
朝早くでもいいから。
窓、開けておくから。」


「わかった。」




約束する、と言いおいて、アルは下へ降りていった。