月の雫〜The Moon Drop〜

「楽しいだろ?」


「とっても。
久し振りに馬鹿やったわ。」


「これを馬鹿っていうのか?
偉大なる戯れっていうんだよ。」



なにそれ!

シャナは言い返そうとしたが、笑っていて声が出なかった。



「そろそろ帰らなきゃ。
お父様が見に来るわ。」


「そうだな。
シャナも遅くまで起きていたら怪しまれるぞ。」



内心残念に思いながらも、アルは平静を装って窓に向かった。



「じゃあ、また来るよ。」


「待ってる。」



シャナはアルに手を振り、帰るのを見届けた。





そして、無事にアルが出て行くと静かにベッドに入った。