月の雫〜The Moon Drop〜

「アルのほうが力はあるし、男なんだから強いのは当たり前じゃない!」


「あ、そっか。」



枕を投げる手をとめ、アルは考えた。



「じゃあ、枕投げじゃなかったらいいんだな。」



ニヤッと笑うアルに危険を感じ、シャナは持ち前のすばしっこさで飛び退った。



「くすぐるのなら、力は関係ないもんな!」


「そんなの!
どうして枕投げからそっちにいくの!?」


「これはセットなんだよ俺の中で!」



きゃあきゃあ言いながら逃げ回り、飽きて止めたときには2人ともクタクタだった。



「ああ、疲れた~。」


「お嬢様がこんなことしていいのかよ。」


「アルが始めたんでしょ。」



シャナは久し振りに声をあげて笑った。