月の雫〜The Moon Drop〜

「うるさいな。
庶民には到底手の届かないものがあるんだ。
当然だろ?」


「なんならあげましょうか?」


「マジか!?」



アルが真っ先に飛びついたのは、前に一番興味を示していた望遠鏡だ。



「なんでこんなので遠くが見れるんだ?」



前にしたのと同じ質問をした。



「さあ、わからないわ。
レンズが入っているからでしょ?」



多少、道具に対して教養があるシャナはアルに言った。



「まあ、もらっとく。」


「他には?」


「まだいいのか?」


アルは目をキラキラ輝かせ、シャナを振り返った。