月の雫〜The Moon Drop〜

「よ。」


「よ!?」



シャナはアルに詰め寄った。



「何ヶ月も行方をくらまして、やっと来たと思ったらあいさつが、よ!?」


「おい、シャナ…?」


「どうしてそんなに無神経なの!?」



アルはそろそろと後退し、トン、と壁に背中をぶつけた。



「ごめん、冒険者は結構長旅になる事が多いんだ。
俺もこんなに長く旅するつもりじゃなかったし。」



そうだ。

アルは冒険者なんだ…。



シャナは勢いを失って口をつぐんだ。



「あ、あれシャナ?」



今度は慌ててアルがシャナに駆け寄った。



「俺なんか言った?」