月の雫〜The Moon Drop〜

「久し振り、おてんば貴族。」



ニッと笑うアルフレッドに微笑みかけながら、シャナイアは窓とカーテンをきっちり閉めた。



「お父様に見つかったらどうするの?」



言いながらも、顔の笑みは隠せない。



「逃げれば平気だろ。」



悪びれる様子もなく、アルフレッドはベッドに腰掛けた。



「シャナイアは元気だったか?」


「長いから愛称で呼んで。
そう呼ばれると、お父様や公爵に呼ばれているようで嫌。」



アルフレッドは困った顔をして、シャナイアを見返した。


「なんて?」


「そうね、友達はシャナとか、シャイと呼んだわ。」


「じゃあ、シャナで。
俺も愛称で呼べ。」



今度はシャナが聞き返した。