数日後の夕方、シャナイアは窓際で空を眺めていた。
遠くではすっかり大きくなった幼馴染の男の子が農作業に励んでいる。
彼には木登りの楽しさを教わった。
…今ではそのことが原因で会うことを禁止にされた。
コツン、と何かが近くの壁にあたった。
またすぐ、今度は窓枠にあたったらしく、金属音がした。
シャナイアが下を見下ろすと、アルフレッドが立っていた。
「アルフレッド!!!」
小さく叫ぶと、アルフレッドは口に人差し指をあてて、静かにと合図し、ロープをシャナイアに放った。
アルフレッドが何をしようとしているか悟ったシャナイアはロープを受け取り、近くの家具に結びつけた。
下にいるアルフレッドにOKの合図をすると、起用に上ってきた。