月の雫〜The Moon Drop〜

まあ、馬の話ならいい。



ところが2人が話していたのは「最近、どう?」じゃあなくて、「お前彼氏出来たか?」だった。



シャナは束縛が強い方ではないが、ある程度は嫉妬する。



今がその時だ。



馬上のシャナはムッとしながらアルを見つめ続けた。



無言の訴えてに先に気付いたのはラスだった。



そわそわとラスはアル達2人を見つめ、密かに警告した。



しかし話に夢中な2人は気付かず…。



シャナの怒りをかうことになったのだった。



僕、知らない。



ラスはそろそろと後退り、シャナのブリザードの範囲から退散した。



氷のようなシャナの視線に気付かないなんて、余程鈍感なんだな。



ラスはいっそ哀れみを感じた。