「黙れ!
とにかく野蛮な男だ!」


「お父様!」


「言うことをきけ、シャナイア。」



シャナイアは精一杯の抵抗で父を睨むと、スッと立ち上がった。



「じゃあ、また。
今度は行き倒れないでね。」


「またピンチのときは登場してくれ。」



このやり取りは聞こえなかったらしいく、スワンは何も怒鳴らなかった。



名残惜しげにアルフレッドを振り返ると、アルフレッドは微笑んで見送ってくれた。










この時から、シャナイアはアルフレッドに恋したのかもしれない。



なにせ、シャナイアの初恋はまだだったから、見極めることは出来なかったのだ。