翌朝、3人は旅に出た。



「じゃあな。」


「行ってらっしゃい。」



ルナに見送られ、3人は故郷を出た。



ルナ1人を置いて行くのには後ろ髪を引かれる思いだが、たまに帰って来れば大丈夫だろう、と思う事にした。





それぞれリュックを1つずつ担ぎ、歩き出す。



「もう少し歩けば俺の馬が預けてある町がある。
荷物重いだろうけど頑張ってくれ。」



アルは励まそうと声をかけた。



が、シャナはそれどころじゃないらしい。



今までリュックなど担いだ事がないシャナは既にフラフラだ。