「だな。
あっさり信じてくれてよかったとしよう。」



実は“神の光”なんてでたらめだ。



実際はただのライト。



向こうに生への執着があったからこそ成功した。



「なんだか拍子抜けするくらいあっさり終わったね。」


「ああ。」



アルはルナを抱き上げ、シャナの隣に寝かせた。



ちなみにシャナは眠り薬を飲ませてある。



さっきのドタバタで起きなかったのはそういう事だ。



「じゃあ僕着替えて寝るね。」


「俺も。
お疲れ。」



互いに労い合い、二人はそれぞれ別の方向に足を踏み出した。





もうアイツが戻って来なければいいが。



アルは横になりながらそう思った。